ロート製薬株式会社(本社:大阪市、社長:吉野俊昭)は、奈良県との連携と協力に関する包括協定を2015年3月16日(月)に締結いたしました。地域のニーズに適切に対応し、農業をはじめ産業の振興と農村地域の活性化等を図るため、漢方の推進や県産農産物のブランディング・販売促進、グリーン・ツーリズム等の様々な事項について、相互に連携を強化して取り組んでまいります。
背景
当社は1899年に胃腸薬を発売して以来、目薬・スキンケア・食品等、健康に関する様々なサービスを提供し、人と時代に寄り添った研究開発を続けてまいりました。最近では「健康寿命を延ばす」ことを目標に掲げ、「食」「農業」「再生医療」等、事業領域を広げ、会社全体(社員・商品・サービス等)で「健康」を考えた事業推進を行っております。
このたび、古来より漢方薬の原料となる薬用植物栽培の盛んな土地として知られる奈良県と漢方の推進など、農業をはじめ産業の活性化を図るための連携と協力に関する包括協定を締結することとなりました。日本の農業を活性化し、製薬会社の技術を応用した新しい価値を提案していきます。
内容
奈良県とロート製薬株式会社との連携と協力に関する包括協定に基づく具体的な連携事業
1. 「漢方のメッカ推進プロジェクト」の推進に関すること
(具体的な取組内容)
- トウキ葉等、食用にできる薬草のレストランでの活用、直売店での販売
- 薬育プログラムを活用した県内中学校向け薬育出張授業の実施
(今後の実施に向けた検討内容)
- 研究部門による情報交換及び共同研究
- 薬草栽培の実証圃の技術協力
- 経営が成り立つ薬草栽培のビジネスモデルの構築への協力
- 県産薬草を用いた健康食品などの商品化の促進
- 一般県民向け漢方・薬草セミナーへの協力
- 奈良県の「漢方のメッカ推進プロジェクト」の応援メッセージの宣伝広告等への挿入
2. 県産農産物のブランディング、販売促進に関すること
(具体的な取組内容)
- 大和野菜のポスターやイベントなどでのPRへの協力
- 県産農産物のレストランでの利用、直売店での販売
(今後の実施に向けた検討内容)
- 有機農産物による付加価値商品開発への協力
- 首都圏市場のニーズ把握および需要喚起
- 首都圏トラック便の活用
- 奈良県キッチンカーの活用
3. 農業の担い手育成・確保に関すること
(具体的な取組内容)
- 有機農業を目指す新規参入希望者への研修先として協力
- 有機農業塾を通した新規就農者の育成
(今後の実施に向けた検討内容)
- 高校生に対する農業ビジネスなどの授業の実施
- 農業への女性参入に向けた取組みへの協力
4. 農村地域の活性化の推進に関すること
(具体的な取組内容)
- ならグリーン・ツーリズムポータルサイト体験メニューへの登録
(ロート製薬グループでのグリーン・ツーリズム体験活動のポータルサイトへの掲載、及び県主催のグリーン・ツーリズム体験活動について情報発信・共有化を図る取組みとして協力)
(今後の実施に向けた検討内容)
- 農村地域の活性化に向けたイベントへの参加・協力
(創業者の生家(宇陀市)周辺での活動含む) - 中山間地域での新規定住者支援への協力
5. 消費者への啓発に関すること
(今後の実施に向けた検討内容)
- 健康で快適な消費生活を送るための知恵を「薬育」を通じて消費者に啓発
- 有機農業による環境に配慮した循環型社会創出のための消費者教育における啓発
6. 地域の安全・安心の確保に関すること
(具体的な取組内容)
- 奈良県交通安全高齢者自転車大会への協賛参加
(今後の実施に向けた検討内容)
- 犯罪被害防止啓発ポスターの掲示及びイベントでの出前講座の受入
- 交通事故抑止ポスターやチラシの設置やイベントへの協力
- 高齢者運転免許自主返納支援事業への参加